同級生二次創作SS「螺鈿細工の月−第二章−」 ◇ 第ニ話-獲物- ◇ 「田中美沙ね…」 男は美沙の鞄の中の物を全て撒き散らし、その中から生徒手帳を見つけると、中を開いて写真と見比べながら名前を確認する。 美沙が男に連れて来られた場所。それはマンションの一室。 男は名前を「早田」と名のり、美沙を自室と思われるマンションの一室へと連れ込んだのだ。 「……私をどうする気よ」 後ろ手に縛り上げられ、簡素なベッドの上に寝転がされた美沙が、生徒手帳を眺めている早田に尋ねる。 もちろん、頭ではこれから自分がどうなるのかは、大体の予想がついてはいた。 だが、必要以上には口を開かない男に、募る不安から聞かずにはいられなかったのだ。 「さてね……それはお前次第だが……どうして欲しい?」 「ど…どうして欲しいってっ…」 「お前がしていた事を、桜木舞に伝えてやろうか?、もちろん画像付きでな」 「っ……!!」 男の悪辣な物言いに、美沙はベッドの上から男を睨めつけるが、早田の冷徹な表情に跳ね返されてしまう。 悔しさに奥歯を噛み締めながら、美沙は何とか縛られた手を解こうともがくが、ロープは更にきつく絡みつくだけだった。 そしてもがけばもがく程、短めのスカートが捲くれ上がり、柔らかな肌が露出していく。 「何だ?、俺に見せたいのか?」 「なっ……!」 早田に言われて慌ててスカートを戻そうとするが、両手の自由が利かない為に、その動きは更にスカートを捲り上げてしまう。 瞬く間に太股は全て露になり、下腹部を覆う小さな布切れまでが微かに顔を見せてしまった。 制服の乱れた自分の姿に、美沙の頬は羞恥で紅潮していく。 「で、どうなんだ?、桜木舞には黙ってて欲しいのか?」 「も、もちろんよ!、あ……あんな事してたなんて……舞に知られたら私…」 先程までの怒りの表情は一変し、美沙の表情は一気に青ざめていく。 舞に知られる事の恐怖、そして自分の愛する男にまで知られてしまうのではないか。そんな不安が脳裏を駆け巡る。 そんな美沙に近づき、早田は美沙の頬に手を伸ばしながら落ち着いた口調で語りかける。 「友達のセックスを見ながらのオナニーは気持ち良かったか?」 直接的な突然の言葉は、美沙の心に鋭利な刃物となって鋭く突き刺さる。 そして早田は更に言葉を続け、その傷を抉るように広げていく。 「お前が見ていたと知ったら、桜木舞はどう思うだろうな」 「……………」 美沙は知られる事の恐怖ばかりを考えていたが、もしも舞が見られていた事を知れば、そのショックは計り知れないだろう。 もしも自分だったら、その相手とは二度と顔合わせたくは無いし、学校に行く事すら嫌になってしまうだろう。 自分の軽率な行為が舞を追い詰める事になると知って、美沙は大きな衝撃を受けていた。 早田の嬲るような言葉にも無反応で、ただベッドの上で視線を落とす美沙。 そんな美沙の身体に、不意に早田の手が触れる。 「……黙っててやってもいいんだぜ」 「そ、それは……」 「もちろん、俺の言う事を聞くって条件付きだけどな」 そう言うと早田は愉快そうに笑い、美沙の身体から離れて床に散らかった美沙の荷物をかき集める。 複雑な面持ちでその姿を見つめながら、美沙は必死に答えを探そうとしていた。 「ま、ゆっくり考えろや」 集めた荷物を部屋の隅へと置くと、そう言い残して早田は隣の部屋へと消える。 そしてすぐにテレビの物らしい音声が聞こえてきた。 (………どうしたらいいの…) 一人残された美沙は、自由の利かない身体をベッドに横たえ、置かれた自分の荷物を見つめながら繰り返し自分に問い掛ける。 選ぶ事のできる答えは二つ。 早田の申し出を拒絶し、全てを失ってしまうか。早田に従って舞への不義理を揉み消してもらうか。 だが、既に答えは決まっていたに等しい。 美沙に舞を傷つける事など出来るはずもなく、早田の申し出を断った所で、もう自分ではどうしようもないと解っていた。 意を決した美沙は、隣室の早田を呼び寄せる。 背広の上着を脱ぎ缶ビールを手にした早田が、美沙の声に呼ばれて隣室から顔を出した。 「…決まったのか」 「ええ………貴方の言う通りにする……だから舞には…」 「解った。俺だけの秘密にしておいてやるよ」 美沙の出した答えに満足げに頷くと、早田は美沙が横たわるベッドへと腰を降ろす。 そして露になったままの太股へと手を伸ばし、その上を撫でるように手を動かした。 「桜木舞も悪くないが、お前もいい身体してるな」 「…………っ」 不快な手の感触と、下品な早田の言葉に眉を歪める美沙。 頭のどこかで予想していた事とはいえ、嫌悪感を抱かずにはいられない。 早田の手はそのまま美沙の太股の間へと滑り込み、その奥へと進んでいく。 慌てて必死に太股と膝に力を込める美沙だったが、早田の手は強引にその間を割って進んでいった。 「俺の言う事を聞くんだったよなぁ?、……力抜けよ」 「…………くっ」 恥辱に頬を赤らめながら、美沙は憤りを押し殺して微かに脚の力を抜く。 それを待って早田の手は太股の内側を滑り、一気に最深部へと潜り込んだ。 早田の手の感触の嫌悪感と、想い人以外に肌を触れさせる事の悔しさ、そして羞恥に美沙の表情が歪む。 一気にショーツへと到達した早田の指先は、まだ閉じられたままの秘唇の上を荒々しくなぞり始める。 「お前みたいな強気な女ってのは……内面の脆さを隠し持ってるもんだ」 「………」 「俺が教えてやるよ、本当のお前を…な」 そう言いながらネクタイを緩めると、早田は美沙の両足を大きく開かせた。 短めのスカートは完全に捲くれ上がり、淡い青と白のストライプのショーツが早田の視界へと飛び込む。 「キャッ……」 いきなりの事に美沙は可愛らしく小さな叫びを上げ、一気に頬を羞恥に赤らめる。 そんな美沙の反応の口元を歪めて笑いながら、そのままショーツに指をかけ、ゆっくりと膝下まで降ろしていった。 恋人以外の男の視線に初めて触れる美沙の秘唇。 その、まだ固く閉じた蕾の部分に、早田の容赦ない指先が伸びる。 「い…嫌っ………」 早田の指先は軽く秘唇の上を撫でると、その上部で小さく身を縮ませていたクリトリスへと狙いを定める。 包皮に包まれたままの突起を、指先は撫で、転がし、摘み、弾く。 責め方を心得た早田の指先の動きは、抵抗する美沙の理性の壁を飛び超え、巧みに刺激を送り込み続ける。 美沙の表情に変化が訪れるのに、それほど長い時間は必要無かった。 「……アッ………やだ………止めて………んっ……」 頃合と見た早田は、責め具を指先から舌へと移す。 開かせた美沙の両足の間に顔を埋め、唇でクリトリスを挟み込むと、尖らせた舌先で巧みに転がし始める。 早田の舌の動きに合わせて美沙の秘唇も反応を見せ、少しずつ透明感のある蜜を溢れ出させる。 そして濡れて光る真珠のような突起を弄ばれるうちに、いつしか美沙の口からは甘い吐息が漏れ出していた。 「あぁ………はぁんっ………んんっ………」 「いい声で鳴くじゃないか………だがな、本番はこれからだぜ」 股間から顔を上げて口元を拭った早田は、後ろ手に縛ったままの美沙を抱き起こすと、自分の膝の上へと乗せて座らせる。 そして背後から抱きかかえる姿勢のままで、制服の上着を胸元まえ捲り上げ、露になった下着もそのまま上へと持ち上げた。 舞と比べれば小振りだが、張りのある乳房が下着から開放されて零れ落ちる。 早田は片手を乳房に伸ばして荒々しく揉み始めながら、再びもう一方の手を下腹部へと伸ばし、指先でクリトリスを弄び始めた。 「あ……あぁん………嫌……もう許して………んふぅっ……!」 早田の愛撫は執拗なまでに延々と続き、美沙は完全に快感に翻弄されていた。 それは今までに経験の無い程の苛烈な快感で、既に何度か小さな絶頂にすら襲われている。 それでも早田はけして美沙の秘唇には触れる事なく、あくまでも乳房とクリトリスだけを責め続ける。 巧みに快感を紡ぎ出しながら、それでいて絶頂へは導かない早田の愛撫。 焦れるような快感の波に繰り返し襲われ、次第に美沙の意識は朦朧としていく。 「だいぶ解れてきたな…」 「も……もう止めて……これ以上されたら私……おかしくなっちゃう……んぁぁっ…!」 「すっかり大人しくなったな……だが、まだまだこれからだ」 早田は尚も愛撫を続け、少しずつ美沙の精神を砕いていった。 完全に美沙の身体から力が抜け、背後の早田に身体を預けて快感に震えるようになった頃、不意に扉が開いて男の姿が覗く。 それはもう一人の黒川の部下で、入ってくるなり放心状態の美沙を見て笑みを浮かべる。 「もう始めてるんスか、早田さんも好きッスねぇ」 「遅いぞ山部。早いとこカメラの用意しろ」 「了解ッス」 「……カ…メラ……?」 朦朧とした意識の中で、断片的に入ってくる単語を必死に繋ぎ合わせる美沙。 そして焦点の乱れた視線の先にビデオカメラを手にした男を目にし、これから何が起こるのかを悟った。 (……あれで私を撮るんだ………) だが、それに抵抗するような意識は既に美沙には無く、ただぼんやりとその光景を見つめていた。 山部と言われた小太りの男は手早くカメラの準備を整えると、液晶画面を覗きながら美沙を抱きかかえた早田の前へと立つ。 「準備OKッス」 「ほら…しっかり撮ってもらえ」 美沙の膝の裏に手を入れて両足を大きく開かせ、蜜を溢れさせた秘唇をレンズに向ける早田。 羞恥に首筋まで赤く染めながらも、抵抗する事が出来ず力なく頭を振るだけの美沙。 「…いやぁ………」 そして早田は手を伸ばし、閉じられていた秘唇を左右に押し開き、その奥深くまが映るようにと腰を突き出させる。 桜色の艶やかな花弁、その奥から溢れる透明な蜜、その全てがフィルムに焼き付けられる。 カメラを構えた山部は好色そうな笑みを浮かべて舌なめずりし、ズームボタンを押して液晶画面の秘唇を拡大して映し出させていた。 「ねぇ早田さん…俺にもヤらせてくれるんスよね?」 「ああ…俺がたっぷりと楽しんだ後でな」 「へへ…早いとこ頼んますよ…俺、我慢できねぇッス」 そう言いながら山部は既に固くなった男性器を取り出すと、液晶画面を覗きながら激しく擦り立て始める。 流石に早田も苦笑を浮かべながら、その様子を呆れたように見つめていた。 そして美沙は、自分の置かれた状況を理解しているのかいないのか、惚けたような表情で早田の手の動きに乱れていた。 「山部もお前も我慢できないようだし…そろそろ本番といくか」 「…あっ……んん……そ…それだけは……それだけは……」 快感に翻弄され、理性も失いつつある美沙だったが、流石にその言葉には拒絶の反応を見せる。 力なく首を左右に振り、トレードマークのポニーテールを揺らしながら、早田の腕に手を置いて力なく握る。 だが早田に止める気などあるはずもなく、ようやく秘唇へと指先を伸ばしながら、美沙の耳元に低い声で囁きかける。 「お子様同士の乳繰り合いなんかじゃなく、本物の快楽ってのを教え込んでやるぜ…たっぷりとな」 「そ、そんな………んっ……んぁっ……!」 膝の上に抱きかかえていた美沙をベッドへとうつ伏せに寝かせると、早田は手早くズボンとトランクスを脱ぎ捨てる。 無造作にベッドの上に寝かされた美沙は、最後の理性を振り絞ってその場から逃れようとするが、快感に痺れきった体には力が入らず、ただベッドの上を蠢く事しかできない。 そして準備を終えた早田がベッドの上へと乗り、上から美沙の上半身を押さえつける。 顔をシーツへと押さえつけられた美沙は、後はただ涙を浮かべて最後の瞬間を待つしかなかった。 早田は美沙の腰を抱えて持ち上げて膝で支えさせると、制服のスカートを大胆に捲くる。 「もう諦めな。お前はもう戻れないんだよ…」 露になった白く丸いお尻を軽く撫でながら、自分の物を美沙の秘唇の中心へと当てる。 山部はその背後へと廻り込み、下からその瞬間を捕らえようとカメラを構える。 そしてゆっくりと早田の腰が進み、固く逞しい男性器の先端が秘唇を左右に押し開き、無常にも膣内へと進入していった。 その屈辱と悲しみに耐え切れず、美沙はシーツに顔を押し付けられたまま嗚咽を漏らし始める。 「う………ううっ………」 「ほら…全部入っていくぜ…」 まだ数える程しか男性を受け入れた経験の無い秘所を、その相手よりも一回り以上大きな早田の物が蹂躙していく。 奥から溢れ出す蜜を纏わり付かせて進む男性器は、瞬く間にその全てを美沙の体内へと埋めてしまった。 早田はそのまま美沙の上半身に覆い被さり、耳元で囁くように語り掛ける。 「なかなかいい具合だぜ…締まりも悪くない」 嘲るようなその言葉と言い様に、美沙の涙の量が増していく。 だがその涙は、シーツに吸い込まれて消え去るだけで、今の美沙に何の助けにもならない。 早田は背後を振り返って山部の様子を伺うと、美沙の腰を抱えて抽送を開始した。 「やっ……あっ……やめ……てっ……んくっ……はぁっ!」 力強く巧みに腰を使った早田の抽送は、美沙の涙を押し退けて甘い喘ぎを導き出してしまう。 心とは裏腹に快感を受け入れ、求めてしまう自分の身体を呪いながらも、美沙はその快感の大きさに翻弄される。 何も考えられず、ただ快感に震えてしまいそうになる程の快感。 そんな始めての快感に戸惑いながらも、いつしか美沙の思考は鈍くなり、やがて停止してしまう。 後はただ、早田の送り込む快感に身を震わせ、甘い叫びを漏らすだけ。 「あっ…あんっ……はぅ……んんっ……んはぁっ…あぁっ!!」 深く激しい貫きに合わせてベッドのスプリングが軋み、制服のスカートとポニーテールが震えるように揺れる。 突き立てられた男性器によって溢れ出した蜜は太股を伝わり、シーツへと流れ落ちて染みとなって広がる。 早田は尚も美沙の快感を高めようと巧みに腰を動かしつつ、手を伸ばしてクリトリスをも弄び始めた。 敏感な部分を二箇所同時に責められ、美沙の喘ぎは悲鳴にも似た響きを含んでいく。 「はぁっ!、あっ、あっ、あっ、あああぁっ!、ダメダメっ…おかしくなっちゃうっ…!!」 美沙は完全に快感の渦へと飲み込まれてしまっていた。 もう何も考えられず、貫かれ、弄ばれる事からの快感だけが頭の中を占め、我を忘れて喘ぎ続ける。 それは今までに美沙の口からは漏れた事の無い、艶やかで激しい喘ぎ。 完全に手中に落ちた美沙の様子に口元を歪めて笑みを浮かべながら、早田は更に抽送を激しくしていった。 「あんっ、あんっ、あぁんっ!!、ふ、深いのっ…奥まで…奥まで届いてるぅっ…!!」 「どうだっ…気持ちいいだろうがっ」 「ひゃぅっ…!!、こ…こんなの初めてっ……凄いのっ……痺れちゃうのぉっ!!」 後はもう言葉にはならなかった。 動きの巧みさだけではなく、その恐るべき持続力で早田は美沙を責め続ける。 そして山部はその様子を一部始終、カメラへと納め続けていた。 早田は完全に快感に溺れた美沙を再び膝の上に乗せ背後から抱きかかえると、今度は下から美沙を貫く。 両足を大きく開かせ、結合部をレンズの前に曝け出し、激しく美沙を突き上げた。 「あっ、あんっ、んんっ、んぁっ!、はぁ…はぁ……ひゃぅぅっ…!!」 だらしなく開かれた漏れ続ける喘ぎ、その表情は恍惚として視点は定まらず、早田の膝の上で上下に揺れるだけの美沙。 既に何度か絶頂へと達しており、その度に甘い叫びを部屋中に響かせていた。 そしてその前では、山部がカメラを構えたまま自分自身を擦り上げ、精を放つ場所の狙いを定めている。 「早田さん……胸に出していいッスか…」 「…俺にかけるなよ」 「うっス…………くぅっ」 早田の許しを得ると、山部は更に激しく男性器を擦り上げ、そして美沙の白い乳房へと精を放った。 それは乳房の丘を越えて腹部へと流れ落ち、早田との結合部へと辿り着く。 微かに不快そうに眉を寄せた早田だったが、山部には何も言わず更に美沙を貫き続けた。 上下に揺れる美沙の身体に合わせて、ポニーテールと山辺の精に汚れた乳房が上下に揺れる。 「……あぁ……んっ……また…またイッちゃう……もう…許してぇ………はぁんっ…!!」 腰を支えている早田の腕へと手を伸ばし、力ない声で懇願する美沙。 激しすぎる絶頂を何度も味合わされて、もう気力も体力も限界へと達しているのだ。 流石にこれ以上は無理だと判断したのか、早田もその言葉に頷くような素振りを見せる。 「膣内にたっぷりと出して…今日は終わりにしてやる」 「だ…だめ……なかは……んんっ…!」 「駄目だ。外に出してちゃ意味が無いだろう」 どんな意味があると言うのだろうか。 早田は美沙の訴えを無下に退けると、一層激しく貫きながら、山部の精液が流れ落ちた結合部へと手を伸ばし、クリトリスを激しく擦り上げ始めた。 身体中が敏感になり、何度も絶頂へと達していた美沙はそれだけで再び達してしまう。 と同時に、早田も美沙の膣内へと精を放っていた。 「いやぁっ…!、だめっ…またイクっ…イッちゃうっ!、イクっ、イクぅっ……!!!」 早田の膝の上で大きく仰け反りながら、何度目か数え切れない絶頂の中で気を失っていった。 <続く> [ 戻る ] |